一瞬の．．．：カレンダー日記：SSブログ

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一瞬の．．．　[日記] [編集]

母の入っているホームで敬老会の催しがありました。
久しぶりなので行って来ました。
まぁそれにしても遠いです．．．何度も言ってますが．．．
ドア to ドアで３時間弱

兄は新幹線で来いとか言いますが、新幹線乗るにしても、
東京駅か大宮．．．不便なんですよね。
で、まぁ妹と二人ぺちゃくちゃとお喋りしながら、湘南新宿ラインでノンビリと
行きました。

その日は他にも色んな家族の方が来所していて賑やかでした。
母は私達を見ても、誰だか分からないのです。
ただ人が来てくれるのが嬉しいのかご機嫌でした。

お昼ご飯を一緒に食べたのですが、
家族はお弁当が出て、
入所のお年寄りはいつものお昼ご飯よりちょっと良い物？がでました。
母には、鶏そぼろと青菜が入ったおかゆ、茶碗蒸し、ほうれん草のおひたし、
良く分かんないおイモの煮たのを潰したもの、お吸い物、デザート。
兄も含めて４人で久しぶりに食事しました。
母はお盆が運ばれた途端スプーンでサッサと食べ始め（自分で食べます）、
まだ、戴きますもしてないのに．．．

見ていて面白かったのは、母の隣に兄が座っていたのですが、
アレコレお世話をやくのね．．．お母さんこぼれてるよとか、お椀を持ってお吸い物を飲ませたりして
昔じゃ考えられなかった事です。
後で妹とお兄ちゃん変わったわねぇ～と話しました。

その後、歌を歌ったり、寸劇か何かの余興があるのですが、
ご老人は一度それぞれの部屋に帰って一休みです。
私と妹は余興は見ないで帰る事にしましたが、
母の部屋でチョット話をしてました。
と、言っても会話にはならないのですがね。

その時、本当に突然というか唐突に母が妹に、
『あっ　☆☆っ！！』って妹の名前をハッキリと言ったの。
私は横にいたので顔は分からなかったけど、名前を言った時の母の目が、
いつもと全然違ってた～らしいです。
妹が『そうよ、☆☆よ～、お姉ちゃんも来てるわよ』と言って、
私の方を向かせた時はもう．．．ボケた感じの元の目に戻ってました。
開いた扉がパタンと閉まるような、そんな印象でした

一瞬でも妹が分かったのかな．．．
そう思いたいです。
いつもは何を言ってるのか分からないのに、名前を言った時はビックリするほど
ハッキリとしていました。
いやぁ～驚きです、そんな事もあるんだ．．．

その後、母は寝てしまいましたので、こちらも家路につきました。

でも、一瞬でも分かる事が良いのか、良くないのか今はちょっと複雑な気分です。
もし、顔が分かって自分のいる所を理解したりすると、
淋しい思いをするのではないかと思ったりします。
それだったら何も分かんない方が幸せかな～とも思います。

母は今はこんな感じ

２０年位前の写真です。
家を片付ける時、母の写真を兄が持って行ったのでウチにはないの(-"-)
今度、少し貰って来ようと思ってます。
それにしても、２０年でこんなに変わるのね、人って．．．

2014-09-18 08:09 nice!(16) コメント(8)

nice! 16

訊ねてくれる人がいる、それだけでも嬉しいと感じてくれたら
嬉しいですね♪
by ヒロシ (2014-09-18 08:35)

身内の方が来てくれるとやっぱり嬉しいんでしょうね
この記事読みながら、私が亡き祖母が入院してたおり
あまりお見舞いに行かなかったので、ちょっと後悔してます
by くまら (2014-09-19 11:21)

ものすごくきれいな髪されてますね。
今のお顔もシワ少ないし美しいわ〜

by koto (2014-09-19 18:13)

ヒロシさん
誰だかは理解できなくてもやはり嬉しいみたいです。
でもこっちの手を握ってジッと見つめてる姿を見ると、
案外分かってるのかなぁ～とも思ったりします。
by ミラノ (2014-09-20 08:43)

くまらさん
お見舞いに行けなくてもそれはしょうがないですよ。
こちらにだって生活はあるし、
でもこの記事でお婆様の事を思い出して頂けたのなら
書いた甲斐がありました。
故人を思い出す事が一番の供養になるそうです。
by ミラノ (2014-09-20 08:46)

kotoさん
母の実家系はなぜか髪が多くて白髪でね。
あっ禿げてる叔父もいますけど．．．
お陰でＤＮＡを受け継いで私も妹も結構白髪(-"-)
今は染めてるけどね。
92歳の割には肌はきれいかな．．．？
私もこんなオババになるのかしらね（そこまで長生きできるかな）
by ミラノ (2014-09-20 08:50)